彼女
舞狐
彼女がいやなのは
その事柄よりも
それを知らないでいる時間
彼女がいやなのは
戦わずして逃げること
彼女がいやなのは
無視されること
人は傷つきすぎると
誰もが自分を守ろうと
心を閉ざす
そしてそれ以上
深い感情の接触をしなくなる
いつしか心の扉をしめてしまった事さえ忘れてしまい
そして
その場の返事で
日々を濁す
時間と時間の合間に
自分を置き忘れてしまう
自由詩
彼女
Copyright
舞狐
2008-04-08 12:58:16