そしてまた謀略を
エスカルラータ
尖りすぎた刃を
叩きつけたら
銀のすじが うまれた
しろく まるい ひかり
抜けおちた
たましいが
あたらしい音を
さがす
あたらしい まちで
ゆきすぎたかぜのなかに
わたしだけの
せかいがある
ひとひらのりんね
くりかえす
脈音
ゆうぐれにこだまする
あい?
なんだっけ
浮遊
すきとおる
弾
風のなかのおとをかくして
にじむ寂寥
しんとした太陽は
また あたらしい
なにかの
亡命を
てだすけする
桜の放つピアニッシモ
別れの放つフォルテッシモ
ひどく
痛む
傷も
忘れ刀も
遠ざかる
しろがね
だけを
残して
狙い撃つのは
無二のたくらみ
迎え撃つのは
不治の弾丸