潮騒
こゆり

いっそこのまま
身体ごと
海の果てまで

落ちゆく夕日
きらめく波に
目を細め
静かに
銀の砂浜
立ちつくす

心だけ奪われた
もうすでに消えそうな私は

水平線の向こう
帰らぬものを
ただ待っている

風に舞う銀の砂粒

潮騒の銃声が
夕日に響く


自由詩 潮騒 Copyright こゆり 2008-04-06 20:52:35
notebook Home 戻る  過去 未来