ひとりぐらし
ピッピ

パイの実がすぐ空になる すぐ空になるものがあと一つだけある


一人では食べきれなくて汚された皿の匂いは部屋の匂いで


単純な作業に終われああ今日も八年前と同じ青空


「何」と打ったつもりだったのにブラウザに「ばぶ」と打たれて御機嫌如何


耳掻きに掛ける時間が多すぎてでも耳掻きで時間を掻き出して


蕗を食う 夏の日差しとコーヒーの空のコップの影だけがある


短歌 ひとりぐらし Copyright ピッピ 2004-07-04 23:49:12
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