キス・キス・キス
紅林

生娘の桜のような唇を冒しがたくておでこにキスする


つきたての餅のごとくにふわふわの稚児の足裏
口びる寄せて


わが手にて花が開いたばかりなる君のお口に熱いキッスを


「この花があたしの名前」と指差した藍刺青のひまわりにキス


眠り姫目覚めよとわが思い込め
枕花に寝る君にキスする




短歌 キス・キス・キス Copyright 紅林 2008-04-04 19:38:33
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