【春の風物詩】
つむじまがり

狂人のフリをしてみたけど 至って冷静だった
詩人のフリをしてみたけど あくまで現実的だった
幸せなフリをしてみたけど やっぱり後悔は消えない

春になると エネルギーが 湧いてくる
春になると 湧いてきたエネルギーが 行き場を求める
春になると 四方八方に エネルギーが放出される

「それは 一時的なものよ。」
遠くからあなたの声が、内側から私の声が
エネルギーの終わりを予言する


その声に
今の私は従わない
桜は まだ 散っては いない


冷静に狂人のフリをして
現実的に詩人のフリをして
後悔をひっくるめて幸せなフリをして







自由詩 【春の風物詩】 Copyright つむじまがり 2008-04-04 11:54:51
notebook Home