君が瞳を風に掠めて
片 一

君が瞳を風に掠めて
雲が霞むを眺めるように

景色は目まぐるしく移りゆく
雨しとしとと降りゆく 風雪は渡る 
この国の悲しみだから

見開けよ  出会うまで 
瞼を閉じて瞳を厭わずに

君が瞳に写る その奥に 
景色眺める君がいる 君よ                               守り通せ

君が胸に抱く 羽ばたくような
鳥の瞳は  君に似る
   捨ててしまうなよ
    

希望に羽ばたくその翼が遥か未踏の地まで導いてくれる


見開けよ 景色のひとかけらを
抱きしめる命の力を

見開けよ
その命のひろがりを

景色の全ては
君がその目で一塊に
それを選び取る
景色のひとかけらを           
握る命の力

君が生命を最もな言い訳にして
絶望する今日に新しい全貌は生まれはしない


 遥かな場所まで導いてくれる
 その命のはためきを 信じろ。




自由詩 君が瞳を風に掠めて Copyright 片 一 2008-04-04 10:12:09
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