お墓
udegeuneru

長い階段上りきったその先に
僕のお墓が建った
鹿に蹴られて
冷たくなって死んでいたのさ

僕の亡骸
あの山に眠ってる
迎えにこなくてかまわないよ

小さな舟に乗っていた
潮の香りが教えてくれた
電子辞書には載ってない
ペンチの力で一皮むけた

僕の脱け殻
あの山に置いてきた
拾いにいかなくてかまわないよ


自由詩 お墓 Copyright udegeuneru 2008-04-04 04:21:33
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