銀河
吉岡ペペロ
夜風がゆるく吹いていた
さくらが銀河のようだった
カップルが一組
川向こうのベンチに座っていた
僕たちはすこし道に迷ったようだ
たまに肘があたる
あてどない人生が
声になるまえの闇のなかに息づいていた
自由詩
銀河
Copyright
吉岡ペペロ
2008-04-03 14:26:54