妄想
燕(ツバメ)

叫びたい。
大声を張り上げたい。

いつまでも同じ妄想を。

会社のベランダでわたしは撃たれる。
そんな妄想ばかりを。

いつまでそんな妄想を。

感情が、

ガラスのコップのように、

突然、

はじけとぶ。

パリーンって、

粉々になって、

黒い幕の前で、

はじけとぶ。

目の裏側にはそんなシーンが浮かぶ。

感情が、

わたしが、

わたし自身が、

はじけとぶ。

こわれる。

こわれる。

涙が出そうで、

振り絞っては見るけど、

そうじゃなくて自然にこぼれてよ。


自由詩 妄想 Copyright 燕(ツバメ) 2008-03-31 22:28:12
notebook Home 戻る