桜花とピストル
アハウ

桜 咲く
華やかに 仄かに
震え出る 花 花
たおやかな 季節に

あの桜並木の六本目
防水シートに包まれた 嬰児
古木の幹色のような ピストル眠る

言葉は実弾 黄金色に輝く
命を奪う 重さの銃
鉄を嘗める

春にこの満開の桜花に誓って
ピストルを携帯する事にする

言葉は それでも言葉は

魂を貫き 鮮血が流れるのだよ

ターゲット 狙え 撃て 
繰り返される習作

もっと言葉を もっと もっと

神仏 願掛け 唱題の

赤子に血に染めた

桜花を見せたいの


自由詩 桜花とピストル Copyright アハウ 2008-03-29 10:40:00
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