ほしをみにいこう
たりぽん(大理 奔)
いつも同じものを追い求めていると
歩行者天国で迷子になってしまう
だから、星を見に行こう
道をさがすのは、やめようか
船乗りのように六分儀とコンパスだけで
最初の一歩、方向を決めてみよう
ほしをみて居場所を知る
そこだってきっとほしだ
空に一番近いクニもそこにある
銀色の篝火は邪魔だね、それを正義と信じる火は
そんなもので照らさなくても
鳥は、あの山を季節と一緒に飛び越えてくる
だれの土地だとか、そんなことじゃないんだ
生きたいように、生きていく。
祈りは博物館に飾るものじゃないから。
ほしをみにいこう
そらにいちばんちかい祈りの場所へ
道に甘えるのはやめて
岩の砂漠に帆を上げる
たどりつけなくたっていいさ
たどり着こうとすることが
私が生きていくということだから
君と生きていくということだから
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