春雨
鎖骨
今日はつめたい雨
明日は多分温い雨
しとしとと濡らされて
嫌だな、篭りきって弱った身体
はるさめになってしまう
内側は殊にきたないから
黒いはるさめ
気持ち悪い
びしょ濡れた靴で駆け
帰れる家へ急いでる
そう、早く帰らなきゃ
妖艶な髪が待っている
冷たい雨に絆された
黒い暗い艶を称えて
ああ、早く帰らなきゃ
ふやけた足を哂ってもらいたい
今日の雨なんて比にもならない
別段冷ややかなあの声に
ああ、あああ
思うだけで震えてくるの
ああ、あああ
直ぐに帰らなくちゃ
直ぐに帰らなくっちゃ
自由詩
春雨
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鎖骨
2008-03-24 01:13:40
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