天使の梯子
蒼穹

脳内アニメの僕にぶたれた
隣で笑う君が 羨ましかった
素直に笑えなくて こっそり泣いた

多分 気付いていたんだろう

原石なら転がっている 拾うのをためらっているだけ
万人の声は漂って 捕らえる頃には命尽きて

聞こえるかな さみしがりやの大熱唱

ビーカーから零れた夢 結果は自らの浅はかさ
今 広がる現実が 全て僕の象徴なら
夢を追う君 現実を生きる君
どっちも素敵だって 今なら言えるはず

脳内アニメの最後は別れだ
向こうで笑う君が 羨ましかった
器用に笑えなくて ゆっくり泣いた

多分 忘れていたんだろう

原石なら転がっている 磨くのをためらっているだけ
先人の徳は差し伸べて 学んだときには命飽きて

声揃えて さみしがりやの大合唱

ビーカーから零れた夢 結果は自らの浅はかさ
今 広がる現実が 全て僕の象徴なら
夢を追う君 現実を生きる君
どっちも素敵だって 今なら言えるはず

今なら言えるはず


自由詩 天使の梯子 Copyright 蒼穹 2008-03-23 15:52:39
notebook Home