SM素麺
セガール、ご飯ですよ

茹でたての素麺をつかって
ひとりSMに興じていたら
突然 お巡りさんがやってきて
僕は逮捕されたのです

罪名は ひとり素麺SM罪
薄暗い取調室のなかで
強面の刑事さんに取り囲まれ
何故 冷麦にしなかったのか
何故 冷麦にしなかったのか
何故 冷麦にしなかったのか
何故 冷麦にしなかったのか
延々十九時間にもわたって
激しい尋問を受けました

ごめんなさいだって僕は
素麺をSMに使ってはいけないだなんて
知らなかったのです

どれほど一生懸命謝っても
刑事さんは許してくれませんでした
やがて僕は裁判所に連れて行かれ
ひとり素麺SM罪 素麺保護法違反
麺類取扱い法違反 冷麦冷遇罪
麺類猥褻行為利用罪 など
被告人の犯した罪は極めて悪質かつ重大で
情状酌量の余地はないということで
死刑判決を受けました
 
薄暗い独房のなかで
ただその日がくるのを待つ日々も
ついに今日終わりました
看守が僕を連れ出して
分厚い扉のある部屋へと
僕をいざなったのです

扉の向こうに現れたのは
天井からぶらさがった素麺の束
先端部分が輪ッかになっていて
それが絞首形につかうものだと
すぐにわかりました

僕は歓喜に打ち震えました

これぞ、究極のSM素麺だと


自由詩 SM素麺 Copyright セガール、ご飯ですよ 2008-03-23 13:20:17
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