これから
iloha

赤い目を瞬いて
日差しが遮る白いアスファルト
の上
暖まってきた大気の塊が
くっきりとした輪郭をもつ
午後に、
中華料理を食べる。
そうやって情熱をコントロールしている

でもね、ぼくらは気圧にコントロールされているんだって、
それでまた、同じところからのくり返し
ひたすら同じ溝を引っかかれるレコード盤なんて
ありきたりな言葉がこんなに当てはまることがあるなんて

ペットボトルの水を飲んだって
きみはいつでも
負けているようで勝っていて
まだもう少しと言っているうちに
いいかげんなぼくのアクセルしかもうこたえてくれない


淡い空気の気泡をくぐって

粗い粒子の青空をくぐって

虹色の夕焼けをくぐって

くすぐったい匂いのトンネルをくぐって


透明で濁った夜にたどり着いた




そうしてぼくはまた、二年前に戻っていく




あさってにはもう
見つからなくなるのかもしれないね。



だって、月が欠けてくから


自由詩 これから Copyright iloha 2008-03-23 00:19:55
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