みちのくのまち
ましろ
縁
(
ゆかり
)
ない土地で始まった新婚生活
陽に映され灯る若葉
満ちて空と青で繋がるまるい海
遠くと結ぶ虹
夕日の滲む朱い山
足下に松茸がつるり 頭上にさるのこしかけ
バサリと白鳥が冬空を切って
月がくっきりと浮き
星々がさざめいた
トーキョーで
毎夜上塗りしたコンクリの壁
突然あいた大きな穴がヒューヒューと
分厚い殻は破り捨て
剥きだしのまんま
あなたと
地球
(
たま
)
の上 心地よくて
私たちつがいにした
みちのくのまち
自由詩
みちのくのまち
Copyright
ましろ
2008-03-21 16:48:22