ガラパゴス諸島
狩心
火山活動で出来た島
各大陸とは隔絶された
独自の進化を遂げた島
固有種が数多く存在する
パゴスガラ諸島
ガラスのシャトー
存在する数多くの固有種
隔絶された沿岸警備隊の引き攣った顔
火山活動で出来た肉体美に
日差しを受けて後悔の旅をするのだ
パスゴダガマ諸島
独自の進化を遂げた針
身なりも構わずに火山が噴火する
環境保護団体に寄せられる
切って!貼って!の群れ!
寄せては返す波の抜け毛よ
寄せては上げる豊満な胸よ
パスゴダガマ諸島が笑っているだろう
時空が切れた時に手の赤切れが始まる
メソメソ泣くな
スパラガゴ諸島
ガラスのシャトー
マイケルJフォックスの横顔に涙が止まらない
なぜなら、死んだ兄貴の横顔にそっくりだからだ
えんじぇる
したたり落ちる
おまえの肉体に
よだれ
恐怖し
ねじれる
健やかだったはずの
関係性が
ガラパゴス諸島
新種が溢れ出る原初の地
血生臭い案山子がただ独り守る地平
血反吐吐いた横顔に絞首交配されていく前後の海よ
熱く燃えたぎる健やかな魂
前立腺からイグアナのように現れろ
ペンギン、ゾウガメも見守っているから
ハイブリッドなイグアナが
ヤギを食い尽くす
その夜明けに
パラガスゴ諸島
名誉に見た戦死に
数多くの胸ビレ
羽交い絞め
飛び起き
超満員のリングで
アッパーカット
ラリアット
打たれ強い振りして
背ビレ、耳ビレ、鼻糞ビレ、泣きそビレ、
ビレビレしてんじゃねぇよ、かーちゃん
のノイズ、とーちゃん
のノイズ
乾杯に警笛
船は既に私を置いて
スパゴラガ諸島へ向かった
私の手の平から滴るヨーヨー
引いては返す 波のようだ
可愛くも震えて
回転する極小の天体
ザリガニが籠から飛び出して
空中で糸を切る
そのジャンプ攻撃
笑ったね
土にめり込んでもまだ
回転し続けるそれに
まだバスコダガマは死んじゃない
確か彼は
ガリレオガリレイに
ダーウィン暗殺を申し出た
ああ、確かに申し出ていた
それが達成されなかったこの悔しさ、
そこに見えた一瞬のガラパゴス
底に沈んでいく
火の
涙
乾け、書面が叫ぶ
世界遺産に登録しろと
ジタバタするなよと
脅迫じみた愛撫が
窓の外で笑った