百円玉 
服部 剛

喫茶店の席を立ち 
ふと足元を見下ろす 

椅子と椅子の隙間の床に 
鈍くひかる百円玉が 
恨めしそうにぼくを見ていた 

世界はいつも 
ぼくになにかを 
云っている 



 


自由詩 百円玉  Copyright 服部 剛 2008-03-14 23:54:32
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