ファック!
榊 慧

正太郎コンプレックス、ショタコンの少年趣味のおっさん(年齢なんか知らないが俺から見たらおっさんだ。)はロリータコンプレックス、ロリコンの少女(幼女?)趣味のおっさんへと降格したのかどうなのか。ひじょうにびみょうなところであります。
「まだまだなんとか処女のようですけれど? あ、じゃあ15万円ならいいですヨ。」
体触られんのはいいんスけどー、あれですね、なんていうか唇と目は嫌なもんだねー。それからうぬぼれてて無精髭をしかも中途半端に伸ばしてるセンスがはっきり言ってびみょーなヤツ。俺も人のことは言えないけどちゃあんと自覚してるしわきまえてるもんね。自称26歳らしかったけど別にどーでも。年齢を疑ってるってことはこれっぽっちもないよ。けどおめえ自分ではそこそことか思ってんだろ。うーわーイテえなそれは。絶対そうだろ、そこそこーォとか思ってんだろ。あーいやだねー。俺は鏡を見たことがあるから自分のことしっかりわきまえて(2回目。)わかってるけど、おめえ、最悪だな。最初ッから性的な意味合いを持つ行為をすることしか頭にないんだろーが。残念、俺も人のこと言えた義理じゃねえが、おまえさんの汚いもん銜えるのは御免だね。バカだろ、絶対バカだろ。おまえが芥川龍之介語ってんじゃねーよ、穢れる!
「バッカ、去ねよてめえ。今度こそ潰すぞ?それ。病院通り越して埋まれ。」
そういや、なんで俺の唇はかさかさ(手入れもなんもしてないから当たり前といえば当たり前。)なのにそろいもそろってこういうやつらは無駄に潤ってんの?てか、きめえ。きったねー色合いというかやっぱきたねえよ。きたねえな。あれは絶対一生忘れることはできないだろうよ。うーあーかなしー、なにコレなにコレ。惜しいなー、惜しいよー。うん、これで俺が美形に生まれてたら心に傷を負ったなんたらかんたらになれてたろーに。いやはや、まったく惜しい。ここから心優しき恋人となーんていうはかなくきらきらしたラヴストーリィなんてのがまた一つできたかもしれないのにー。
「これ?これが奥さんの?よおし、ポチっとな!あれ、これちゃんと送れてんのかな…」
なに、おまえサディスト気取りなの?うっわ、うぜえことこの上ねえな。俺はそーゆーサディストと自分を思ってるやつらをぐだぐだのめっためたのギッタギタになってんのがちょっといい気味〜とか思うくらいのマゾヒストにみえる(らしい、)ヤツだけど。そういうのはせめてカッコイイ男の人とか無駄に整った華奢なのがやるもんでしょーよ。ののしりながら銜えさせるくらいなら犬にでも突っ込んどけってんだバァーカ。ああ、ごめん。あんたの携帯電話でちょっとぱちりとさっきやらせてもらったわ。うん。でもケータイって俺苦手なんだよね。妹は何故か出来るんだけど、あれってほんとなんで出来るんだろうね。
「焼肉はいりませんよ。そのあと後ろの赤い縄でどうするつもりなんですか。こういったバカはさっさと果てろ。」
もっと美形狙えばいいんじゃね?俺は不幸にもアレだったからひねくれてスレちゃったんだよ。だから美形狙えびけい。少なくとも俺の知ってる美形はこういうことしらねーし。あえての発想かしらんけども、俺みたいので妥協するからいかんのだよ。いいか、美形をオトせ。あえてのあえての発想で。成功したらその後もオーケーだし、スレてたりしても、ノリいいから。多分。
「そーですか。でもメタボリックのデブに近づかれると酷い嘔吐の症状がでるっていうアレルギーなんです。」
あー、ギリシャ神話今度読みたいなー。やっぱちゃんと知識は欲しいよなー。だって俺断片的にしかしらねえもの。…なあ、何それ。色男のつもりですか?やめて!目がー!ぶふっ。とりあえず、ジェントルマンな人に謝れ。土下座しろ。額をアスファルトに擦り付けて血でも流せ。やっべ、テキスト今日の分忘れてたー。
「そのきたねえ足のきたねえ股間についてるきたねえの、もいちど蹴るよ?」
うん、だからひとまず死ねばいいと思うんだ、俺。


散文(批評随筆小説等) ファック! Copyright 榊 慧 2008-03-14 05:05:03
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