巣 立 ち
李伍 翔
何もかも投げ出したくなる衝動を
バネにして
走り続ける 努力 をしてきたけど
そろそろ 息切れ
助けてほしい と
願っている間は
どこまで行ったって
独りで歩むしかなくて
すすり泣きや
嗚咽をやり過ごしても
心の空洞は広がっていく
手をとって
「大丈夫だよ」 と言ってくれる
とても 大きな 父 という存在も
本当は
自分と同じなんだという
どうしようもないくらい
単純な真実に
もう 迷惑はかけないと
心に決めた
春の日
自由詩
巣 立 ち
Copyright
李伍 翔
2008-03-11 21:49:31