夜の訪れ
fomalhaut

つるつるして光沢のある
金属性の空を
黒ずくめの
鋭利な男が
静かに切開する
美しい処女の血が
あふれ出す 
みな恍惚の表情を浮かべ
死に絶える
栄光の
オルガスムス
太陽は
葬列の女たちと
入水する
哲学的な球根が
ひとつ
摘出される
それは内部から
白濁した液体を
流出する
やがて空は奇怪な内部をあらわにする
青白く燃える無数の火
巨大なニューロン信号
大いなる思考






自由詩 夜の訪れ Copyright fomalhaut 2008-03-11 18:54:25
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