しゃもじのあとの
ひより

いまは
忘れたい
記憶

きのう見た
きみの胸の中を吹いていた
風が

きょうは
わたしの中を通り過ぎて
行った

折れてしまった膝を
触ってみたり 摩ってみたり
もう 痛いなどいう事を忘れている
ことに ふと 気づている

けれども でもね それでも また
ふたつ揃えて歩けるんぢゃないかな? なんてね
きのう きみに教えてもらった

時間をかけて
届かない思いも 必ず届く
きっとね

きっと ・・


*


ぴこたん ぺこたん
挫いてしまった心が地べたに貼りついて
離れないって言うんだ

誰のせいでもないけれど
心のどこかで せいにしている
自分が とっても悲しくて

ぴこたん ぺこたん
悔しくって

大丈夫かなって 思ってみては
また躓いている

うさぎ うさぎ
真っ白な雪の上に残していった きみの跡を
見つめてるだけの


自由詩 しゃもじのあとの Copyright  ひより 2008-03-09 16:29:21
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