着地点
美琴

形のないものを
型に入れてみる。
名前のないものに
名前を付けてみる。
新しい事にも
古い事との
関係を探してみる。
それとなく
秩序を求めて
曖昧という
自由さは落ち着かなくて
それとなく
箱の中の
自由に落ち着く。
それが良いかもしれない
あるいは
もっと良い状態がある

かもしれない。
時と場合により。
そうかもしれないし
そうではないかもしれない。
時間軸の構造上
ひとつしか選べなくて
否応なしに
どれかひとつに
落ち着かされる。
曖昧さは
限られた時間にだけ
与えられた特権でもあり
とても不自由で自由な
つかめない状態。
そしてそれはとても自由。


自由詩 着地点 Copyright 美琴 2008-03-09 15:56:14
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