ここから
唐草フウ

 きみへ
ぼくは今日でおわるんだ
 なんて言わないで

わたしはとりあえず

自分の今まである全てのきおくや経験から
 とりあえずどうしていいのか
(おちついて/おちついて/)
かんがえる
 
 だけどよくわからないなみだが出るんだ
これは何なんだろう
 失ってしまうことのこわさとも云えず
 ひき止めていいのかさえわからないんだ
自分じゃないだれかを
 おもうようには動かせない、もどかしさかもしれない
なみだの夜は暗やみに見えるけど
ほんとうは美しいんだよ
だってきのうだって今日だってわからなくて不安なものたち を
黒いオブラートで包んでくれているから


 無器用なわたしには
隣にいるつもりで訊くことしかできないけど
あふれてくるイメージは際限ないんだ
どうせなら死ぬときくらい
こころの底からほほえみたいな
だってずっと苦しかったんだし
 これからも生きるから苦しいのは当然だ

だから笑いたいな
そしておびえてるきみの手を
ぎゅっと握って
いっしょに泣きたいな


 苦しいとき痛いときは
だれもがそれに気づきにくい
 だから伝えて
わからないと決め付けないで
 ひとことでもいい


そんな気持ちを胸にかかえて
きみへと
きみへと
とどくように
ここから







どこにいても 


自由詩 ここから Copyright 唐草フウ 2008-03-08 07:43:31
notebook Home