ここから
唐草フウ
きみへ
ぼくは今日でおわるんだ
なんて言わないで
わたしはとりあえず
自分の今まである全てのきおくや経験から
とりあえずどうしていいのか
(おちついて/おちついて/)
かんがえる
だけどよくわからないなみだが出るんだ
これは何なんだろう
失ってしまうことのこわさとも云えず
ひき止めていいのかさえわからないんだ
自分じゃないだれかを
おもうようには動かせない、もどかしさかもしれない
なみだの夜は暗やみに見えるけど
ほんとうは美しいんだよ
だってきのうだって今日だってわからなくて不安なものたち を
黒いオブラートで包んでくれているから
無器用なわたしには
隣にいるつもりで訊くことしかできないけど
あふれてくるイメージは際限ないんだ
どうせなら死ぬときくらい
こころの底からほほえみたいな
だってずっと苦しかったんだし
これからも生きるから苦しいのは当然だ
だから笑いたいな
そしておびえてるきみの手を
ぎゅっと握って
いっしょに泣きたいな
苦しいとき痛いときは
だれもがそれに気づきにくい
だから伝えて
わからないと決め付けないで
ひとことでもいい
そんな気持ちを胸にかかえて
きみへと
きみへと
とどくように
ここから
どこにいても