すでに原罪しゃしゃり出て御免
榊 慧


もうそろそろいいんじゃない?









2880円でしたよ。ちょろちょろとぐるぐるしているんですから、まったくもって黒がもったいないです。左手を捨てたいと、思うのは、多分もうすぐその中から眼帯に擬態している蟲があふれてくねくねするからじゃ、ないですかね。黄ばみがとれませんから、あのトイレが詰まったときに使うアレ、ええと名前なんていうんだっけ、いや、いいや。とりあえずそれでひらひらさせることにします。
愛しているんだ! そう男がぐじぐじしました。その男によると、おそらく動詞の一種であるに過ぎないように思われそして明日の朝飯はぐらぐらなので多分流れません。
俺が今わかるのはこれくらいですな。茶封筒と雑多です。もうそろそろ、ね。ピンクのりぼんはお好きですか。キャンドル作りは面倒ですけど軍手よりはずっときらきらですよ。だいぶ俺はさらさらしてきましたから、そろそろだと思うという過程になったわけですが。
あーあーマイクテスト、マイクテスト、手紙を下さい。オレンジの薔薇よりもふわふわしている黄色の折り紙で指先ががらがらとひび割れて湧き出ていきます。灰色と群青の間のようななんとも不幸を色にしたようなスケッチブックにひっかいたダンボールに湧いたうじゃうじゃに食べられたいというのが刹那の気がします。そろそろですよ、そろそろ。俺は少し疲れました。



自由詩 すでに原罪しゃしゃり出て御免 Copyright 榊 慧 2008-03-07 19:24:29
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