そのたびこのたびだれのたび
短角牛

別れるたびに思う

また幸せにできなかった

それどころか

離れることで気楽になるほど追い詰めた

そのたびに 寂しい人生だと思うんだ


意味もなく「頑張んなきゃ」とつぶやいて

時間を埋めて

虚しくなって

失っても輪郭がつかめなくて

そのたびに 何もなかったと思うんだ


僕はあなたが好きで

あなたは僕が好きで

そうであった以上に意味のある経験値なんてあるのかわからなくて

そのたびに 渾身と脱力が同居した気持ちになるんだ


そのたびに


このたびは お疲れ様でした

またのご利用を 心より願い続けてまいります

誠に ありがとう。


自由詩 そのたびこのたびだれのたび Copyright 短角牛 2008-03-07 01:10:33
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