寝床の海
西日 茜
打ち出でてみればそこは青く
ウミネコが謳い白く泡だつにぎやかなオモテだ
楽園だなあと思うオレ
「ようっ」と挨拶交わしてくれるじゃないか
嬉しいじゃないか楽しいじゃないか
いいんだ足は海月の触手のようにタランとしてて
かくして上半身で踊る泡踊りだから
いつぞやは深く沈んで底のcaveに隠れ住んだオマエ
安心して眠る眠り鱶だったじゃないか
添い寝して戯れて噛み付いて傷ついて
もう少しここで楽しんでやるだけやって
疲れたらきっと戻るオマエのcaveに行くんだ
じっと待っている深く沈んだ暗い暖かい底のそこ
泡の数を数えて帰る道しるべ
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私的宇宙-海