静止と消耗の相極(1.01)
竜門勇気


立って
いくらかだって
僕には高さがある

目を閉じれば消える
くだらない自尊心だ

散らばって
賑やかした
自分の中身に
もっと散らかせ!
叫ぶ

怖くて怖くて
泣きたいなら泣けば
やんなって
嫌んなりきって
辞めたいなら辞めれば
ちぎれ雲は
小さすぎて泣けねーんだ

そういってたよ
よく雲と話ししてるから
そういう話も
耳に入るんだよ


肉体感に先んじる
感情とは何だろ
痛いとか
寒いとか
見てらんねー思いより先に
俺が感じる違和感とは

もうすぐ
季節が代わる
止まる音と開けた水面だ
つまりは暑い夜と寒い昼が手を繋いで
嗅覚は今朝も
口の中に焼き切れたモーターがあると主張している

そして
そのまま腹ぺこのまま
出掛けてってしまう


静止と消耗の相極へ


自由詩 静止と消耗の相極(1.01) Copyright 竜門勇気 2008-03-03 17:20:23
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