こたい
ゆるこ

世界の終わりのパッチワーク
つぎはぎだらけの言葉たち
伝わる振動は
どっかの硝子のまえで消えて
 
点滅した灰まみれの星と
海の底までようやく落ちて
どろどろの瞳でうたいだす
くちびるの英字
 
 
(あい が ないている)
 
 
いま が、ようやく独立 して
片言の言語がようやく伝わって
 
 
液晶画面が深夜二時を示す頃
待ち針はわたしのてをすり抜けて
かわいいアップリケを
そらに縫い付けた
 
わたし、わらった
それは、きれいな黒
 
 
束の間の揺らめきが
酔い始める
ぐらぐらする霧の中で
わたしは確かに呼吸した
 
それだけ、
 
たったそれだけの イントロ
 
 
 


自由詩 こたい Copyright ゆるこ 2008-03-03 14:55:56
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