どなたか
よーかん
なにもない
そんなきがするときがあります
べつにしゃかいのこととか
そういうことをいっているのでは
ありません
そのなんといいますか
せつめいがむずかしいのですが
とにかくなにもないのです
ゆうじんと
こーひーをのみながら
せけんばなしとかしているときとか
あたりまえなじかん
そういうときにも
さいきん
ふとおもってしまうのです
いや
おもうのとはまた
べつかもしれません
なにもないと
かんじているじょうたい
というのでしょうか
たまにですけれど
でもたぶん
だれもが
ことばにしていようと
していまいと
しっていることだと
おもいます
ぜつぼうとか
そういうかんかくとはちがう
なんというのか
くうはくみたいな
そういうかんかくなんですけれど
おこころあたりないでしょうか
しゃぼんだまのなかの
くうきみたいに
みえないとまくに
そのときだけ
かくりされてしまったような
そんなかんかくです
よけいわかりにくい
そうですね
じつは
じぶんでも
まだよくわかっていないのです
ひとごみをながめている
さらりーまんのよこがおとか
つりかわをにぎってそとをながめている
ちゅうがくせいのひょうじょうとか
しがらみとかそういうのから
いっときだけかいほうされて
われにかえる
またこういういいかただと
ごかいがうまれるかもしれないのですけれど
なにもない
べつになにもおそれることもなく
なにももとめることもなく
なにもふりかえるひつようもない
しずかなんです
その
ほんとうは
それなのに
がやがや
ざわざわ
じゃかじゃか
かちかち
ぴこぴこ
いろんなざつおんに
こころはふだんのみこまれていて
いっしょになっていつもは
がやがやざわざわじゃかじゃかかちかちぴこぴこと
うごいているようなんですけど
でも
あるしゅんかんふと
そのざつおんのなかには
なにもなくて
じつはざつおんのむこうに
しずかなばしょが
ずっとひろがっている
そんなかんかくに
きづいてしまう
せつめいしているじてんで
そのかんかくにいないわけだから
むりがあるんですけれど
おこころあたりないでしょうか
なにもないことに
ぜつぼうしないで
なんだかしずかで
たぶんこどくなんだけれど
やすらいでいる
うけいれている?
うけいれられている?
こういうと
またごかいがうまれてしまうかも
しれませんが
そういうなんにもない
じょうたいなんですけれど
おこころあたりないでしょうか
さとりとか
そういうのじゃないんです
ただだれもがかんじている
ありふれたしゅんかんの
はずなんですけれど
なにもなくて
ぜんぶある
そういうかんかくです
どなたかおこころあたりないでしょうか