ソーセージ
氷水蒸流

美しい詩があった
あんまり美しいので
みんなが声に出して読んだ
あんまり美しいので
他はどうでもよくなった
草は伸びるのをやめ
タイヤも、カネも、太陽も
回るのをやめた
ぼくは回った
お隣さんは秒針にポチと名付け
あとは逃がしていた
詩のわからないヤツらは
詩人の首に賞金を懸けた

その金で殺し屋は世界を買った
彼は神だ
と言ったニュースキャスターは
今日もテレビに映っている
とある屋上で
殺し屋と詩人が談笑しているのを
誰かが見たそうだよ


自由詩 ソーセージ Copyright 氷水蒸流 2008-02-26 22:16:18
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やわいの