あの人がまるきり反対方向に消えてしまう
あすくれかおす
あの人がまるきり反対方向に消えてしまう
オレンジと黄緑が交差してベルが鳴り響く
みかさのみやでんか、って思ったより言いやすい
そんなどうでも良いおしゃべりを弄んでいると
あの人がまるきり反対方向に消えてしまう
誠実だってことを示そうとしたらいつも
安直なフレーズしか引っ張ってこれないよ
練習は試合の為にあるのだとコーチ
誠実でなくてもいい何か言葉を発しさないと
一番星がすごい勢いで南のほうへ向かう
あれは夜間飛行機なのでしょう
舞い散る二月が口の中に飛び込んでくるような気持ち
花びら一枚ぶんだけ正しくなりたいな
急ぎ足のメロディーがその流れを終えるとき
長い髪が山の手線外回りに吸い込まれる
ニトログリセリンって爆弾か何かなのかな
・・口から順番に吹きとんでいけばいいのだ
ああ
そしていま
あの人がまるきり反対方向に消えてしまった