生きていくのはそれだけで悲しいけれど、それでも生きていかなくちゃ
涙(ルイ)
どれだけ心を擦り減らして生きてきただろう
大切だった友達が僕を避け始めても
誰かに深く傷つけられても
街の風の冷たさに 負けないように
負けないように生きてきたはずなのに
いつまでも 朝は僕を照らしてはくれないらしい
ある人は云う 『それは努力が足りないからだ』
したり顔してこうも云う 『それは高望みしすぎだから』
そうかもしれない
僕は僕に火の粉が当たらなければ
他人なんてどうでもいいと思っているし
誰かが困っていたって
何もすることなんかできないし
でもこれだけは思うよ
どうせ生きているんなら
いがみ合うんじゃなくて
なるべく多く笑い合っていたいって
傷つけあうんじゃなくて
できるだけ仲良くしたいって思うよ
ただそれだけのことなのに
それでも『高望み』だっていうの?
どれほど絶望に心がかき乱されても
死にもせず生きているのだから
なんとかするしかないって
頭では解っているのだけども
なかなかうまくいかない
いつでも現実は僕を殴りたくてしょうがないらしい
一体あとどれくらい戦い続ければ
人は僕を嘲笑わなくなるのだろう
どれだけ心を削り取れば
街は僕を許してくれるのだろうか
今日も僕は
誰かの視線を避けるように
避けるように歩き続けている