生々流転
エチカ

荒れ、渾然となり昇天する
十匹の猿 
モノクロの 或いは
飛び立つ白鷺が 二羽

朱の大橋での小雨
遠くで雷鳴が響く
その悲しみは 空間の黒
或いは 濃淡 



具象でなく 或いは気配の 
危ぶみ無き 翳り
神々しさの山々
流転なき空白
四季のざわめき



踊り、ほむる
弾け、見つめる
柔らかな狂喜
繰り返す しぐさ




或いは   気配





自由詩 生々流転 Copyright エチカ 2008-02-24 01:22:09
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