泡のように傷つくことを恐れて
シュガー・ソレイユ

今日も長い夜が来る

眠れたり
眠れなかったり

泡がね

生まれて  消えて  
  生まれて  消えて

命もね

生まれて  消えて
  生まれて  消えて

逆はない

生まれるから  いつか消えるんだ


まどろみながら 闇が語る



まだ生まれて二年の小さな手が
温かく 優しい

まだ生まれて七年の子の寝息に
厳しすぎる  ごめんなさい


生きる力を教えてくれる
「ありがとう」

手を握り
頭を撫でて
つぶやく「ありがとう」


私は生きる知恵と勇気を
伝えなくてはならないのに
いつももどかしく
迷い
苛立ち
迷惑をかけている


起きたら
手を握ったり
抱きしめたり
「ありがとう」と伝えたり
小さいうちに
いっぱい
いっぱい
愛してるを伝えなきゃ!

照れる
反発する
大人になる
その前に
一生分の「愛してる」を
伝えておかなきゃ

今なら
簡単なはず・・・


泡のように
傷つくことを恐れる自分の分身は
つくらぬように


道をきりひらく道具は
厳しさより
抱きしめられる強さなのだろう


今日もごめんよ。
あしたこそ。

今日もありがとう。
元気で生きてくれて。

笑顔ありがとう。
泣かせてごめん。





自由詩 泡のように傷つくことを恐れて Copyright シュガー・ソレイユ 2008-02-23 04:59:48
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