嘔吐
日月
なまなましいな
わたしはたべることのきょむにつかれた
そうぞうしいな きみは
まんぞくそうな顔であるいている
まるでみにくいものたちのパレード
よどんだ風景のブラック・ホール
わたしは静謐をこのむ
静謐をこのむ
からだのおく
ふおんな花弁にあやつられている
くるくると楽しそうに踊る肉体を
対岸からしずかに眺める
とても満ち足りたきぶん
で
すべてはく
それから大声ではらをかかえて笑う
(わっはっはっは)
(わっはっはっはっはっ)
映画のなかの夕立は
ひとの (大きな・大きな)
人生をうつす
みんな苦しんでいるのだ
(そうなのだ!)
さぁ、みずのなかへいきなさい
水 水 水 水 水 ・・・
なまなましいな
わたしはたべることのきょむにつかれた
(大地鳴らす)夕暮れに叫ぶ
とおい
とおい
深遠の
きみの名