雨乾く間も無き
うざうざしたる並木
足で浮かす
体浮かす

せめて

真夜中だけでも
眠くなればなぁ
さみしがりやの
冷たい手を
さすって
さすって夜を抜ける

何時もなくて
恥もクソもない
丸まった生活
つめたがりやの
夜を照らす雨！

あんたねむたくねーのかい
昼も夜も
震え続けてるよに見える

なんか嬉しくはねーのかい
陽も夜も
滅多にないことに思えてくる
後腐れ知らずの他人
余所の余所の余所
丸まったまま
つめたがりやの
夜を試す月！

花々咲き乱れるや
三つ巴あれやこれや
探す人 見つける人 隠す人
この雨で桜も
やたらに重く見える
誰がどーしたも無いさ

鈍い銀色の雲に
姿さらけ出す太陽
意味紛いではわからんせー
モノじゃねーと触れんえー

いい気持ちで近づけ
後付けでさいならを見つけ
せっせ俺さすりまくった
あったこうなれ
あったこうなれ！
冷たい気分も
凍った感傷も
落ちる桜のあの色へ
あったこうなれ！

人並みに血がかよう
俺も余所の余所の余所の人も
あったこうなれ
まとめてこの雨のなか
あったこうなれ