病院のにおい
ゆうと


あの、病院のにおいってあるよね。
薬品くさいの。
あれ、ぼくは嫌いなんだけど、きみは好きって言った。
ふしぎだな。
そういえば、ぼくがちいさなころ、包帯を巻かれるのが好きだった。
ねんざとかで、たいしたことないのに、むだに包帯巻いたりしてた。
なんでだろ、それが好きだった。
ふふふ、うれしいなって感じだった。へんだよね。
ばんそうこうも結構好きだったな。
ふつうのサイズじゃなくて、ちいさいやつ。
ちょっぴり怪我しただけなのに、貼り付けるっていう、そういう感じがよかったのかな。
バンドエイドってあるじゃない、有名なメーカー。
あのばんそうこうはやっぱりとくべつな感じがしたなあ。
たしか、めくる部分が英語で書いてあって、それが好きだった。
捨てるのがもったいない、なんて思ったりもしたけど結局は捨てたと思う。
英語の新聞ってなんか雰囲気あるよなあって今でも思うから、そこからきてるんじゃないかな。
読めないけどなんかすてきって思うんだよな。
でも読めたほうがもっとすてきなのかもなあ。

なんでこんな話をしてるかっていうと、とくに意味はなくて、思いついたからなんだけど、たまにはそういうのもいいかなと思ったので、書いてみました。
暇潰しに書いたので、暇潰しに読んでください。って最後に言っても意味ないけど。
ちいさいころの自分ってふしぎだけど、わからなくもない。
今の自分ってちゃんとその延長線上にいるんだなあと思います。
忘れたくないけど忘れてしまうなら、こうやって文章にしておきたいなと思うのです。




散文(批評随筆小説等) 病院のにおい Copyright ゆうと 2008-02-18 01:56:36
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