僕という本
純太

今日まで読み続けた 僕という本
毎日1ページしかめくれないこの本だが
最近、なんとなくラストが見えてきたようで

また歳を重ねた僕の
本の読み方に本の中の太陽が尻を叩く
そして僕の息が数百ページ戻し
そのページの太陽が言う

今のお前にファンタオレンジを飲む資格はない
お前はオレンジだけを味わいたいのだ
口の中でさえ今のお前は飽和しているのだ

悲しい涙を流せ!

苦しい坂を登れ!


そのページの文中で主人公が
ファンタオレンジを一気飲みしている
と書いてあった


            
              ひよりさんへ


自由詩 僕という本 Copyright 純太 2008-02-17 22:47:21
notebook Home