winter rail song
ふぁんバーバー


缶コーヒーが
だんだん
冷めていく

ほんとうのことだけ
しゃべってみようって
ガードレールで
決めたけれど

信号機がかわるたび
人は行き交い
高いお買い物と
安いお買い物とが
どっちにしろ
浪費されるだけ

ほんとうに欲しいものを
思い出すには
ことばもすっかり
忘れてしまわなくちゃいけないんだ

缶コーヒーを投げ捨てたら
運悪く
おまわりさんにあたって
職務質問された

日本中の
盗難自転車の盗まれた
ほんとうのわけを
わたしも
かれも
おまわりさんに
聞いてみたかった








自由詩 winter rail song Copyright ふぁんバーバー 2008-02-17 17:19:32
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