反抗季
A道化





今すぐ
私たちが震えていることに
気づきなさい





春、春、
夏夏夏、
瞬きの度に私たちは
その色を、その言葉を
飲み込み、黙り、街路樹に
その芯に、その枝に
明るい季節のことを
したためてきました


今すぐ
私たちが震えていることに
気づきなさい


今、葉は、
鳥と共に乾き切り、千切れ飛び、
赤枯れた体を捨てながら冬の風を焼き払ってゆきます、
あなた、永遠という言葉の指すイメージに、私たち、
言葉を用いることなく激しく背いていることに気付きなさい、
ほら、私たちの体が震えていることに、
今すぐ、
気づきなさい


2008.2.14.


自由詩 反抗季 Copyright A道化 2008-02-14 02:45:02
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