窓の空
小川 葉

窓にうつった空が
本当の空になって
一枚ずつ剥がれていく

窓にうつった僕の顔も
どうやら本当の
僕らしい

雲が僕を覆いつくし
悲しくなって
雨が降る

窓を開ければ星空が
たましいの数だけ
瞬いている


自由詩 窓の空 Copyright 小川 葉 2008-02-13 03:05:05
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