No place to run away
ピート

僕は靴磨き
貴方を輝かせるための存在
足元に跪いて
泥まみれになりながら

僕は照明係
貴方を輝かせるための存在
誰にも見えない場所で
汗まみれになりながら

不平等な世の中
平等なんてどこにもないよ
ああ、不平等な世の中
どこに平等なんてものがあるんだい?

でも良識ある皆さんは
これが平等だと言う
良識ある皆さんが言うならば
これは平等になってしまう

そして僕は逃げ場を失った
僕は逃げ場を失ってしまったんだ

僕は靴磨き
貴方を輝かせるための存在
足元に跪いて
泥まみれになりながら

僕は照明係
貴方を輝かせるための存在
誰にも見えない場所で
汗まみれになりながら

貴方は眩い輝きの中に身を浸して
僕の身体は闇に溶けていった
気付いたときにはもう遅かった
後戻りなんてできやしない

でも僕には
虫眼鏡で太陽を視る勇気なんてない
せいぜいこの価値のない両手で
目をふさぐことぐらいしか僕にはできないんだ

不平等な世の中
平等なんてどこにもないよ
ああ、不平等な世の中
どこに平等なんてものがあるんだい?

でも良識ある皆さんは
これが平等だと言う
良識ある皆さんが言うならば
これは平等になってしまう

そして僕は逃げ場を失った
僕は逃げ場を失ってしまったんだ


自由詩 No place to run away Copyright ピート 2008-02-12 13:46:39
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