夢についての一考察、彼。
空雪


僕は夢を見ない。




遠く遠くの海の果て
ガラガラガラリと波が舞う
其処に貴方がいるとして
嗚呼、なんてしあわせな。
嗚呼、なんという残酷な。

明けない夜はないという
ねぇ、それならばと僕は問う
醒めない夢も無いのかい?
そうだとしたらなんて哀しみ
そうでなくてもなんて愛しさ



ただでさえ世界は夢のようなんだ。
貴方の笑みが在る時点で。


たぶんね。






青い薔薇などいらない。
愛の言祝ぎひとつだけ
貴方から僕にくれないか?






もしも僕が夢を見るとすれば
(見なければ生きていかれないと気づいたならば)
たったひとつ、 そういった夢ならいいのだが。








自由詩 夢についての一考察、彼。 Copyright 空雪 2008-02-11 12:45:15
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