君に発信したエラーメッセージはきちんと届きましたか?
ピッピ

伝えたいこともなく君は背中の彼方に
誕生日はただの24時間であり
裸もただの曲線であった
一つも通じないランゲージが
シーツの上で収束していく

こうしてまた季節は過ぎるのだった
今年は珍しく夏より先に秋が来たから
もうじき暑くなるのだろう
ひびの入った窓硝子から
秋の原子が注ぎ込まれる

目を瞑るより長い時間
目を開けていたはずだったのに
覚えていない
書き表したこと、写真に写したこと
そして、真実ではなかったこと

有限だったね
だめだと言うことも
だめだと言うことがだめだと言うことも
だめだと言うことがだめだと言うことがだめだと言うことも
ぜんぶ

言葉では足りないものを
補い合うための夜なのに
そんなところに言葉はないと
あたりまえのことに文句をつけて
秋風に身を凍らす


自由詩 君に発信したエラーメッセージはきちんと届きましたか? Copyright ピッピ 2008-02-10 00:54:34
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