あまおと
caleha
不安のきえない夜は
こうやって
雨の音を聞くんだ
ひっそり こっそりと
しばらくはやまないよ
焦ったりしないで
明日に追われたりしないで
そこでゆっくりしとくといい
気持ちの剥がれかけている
好きにはなれない表情を
レインコオトで覆い隠して帰ってきたんだ
気にしたりしないで
考え込んだりしないで
そこでぼんやりしていくといい
やむまでは
この雨の終わりまでは
そっと目を閉じていよう
ゆっくりと確かめた
心臓のリズムと
音のない呼吸
闇夜に注ぐ雨音は
僕に時間をくれました
ふっと気の抜ける
おだやかな時間をくれました
すこしだけ…