君を壊すのは


2005.10/23





灰皿に残った
くだらない意志の燃えかす
それはただ そこにあった

その向こうで
ステレオが鳴っている
英詞を理解できない君
意味の無い残響が好きで



いつも夜


曲がった日常を
冷えたアイロンが押しつぶし
正常へと 少しだけ近づける

何かに文句を言いたくて
テレビをつけニュースを見る君
暗い話題には事欠かない



いつも夜
君を壊すのは




まだ夢を見ていたい
そう言って
白いベッドに横たわる君
ここにはない現実が好きで

どうしようもなく
君は夜で
いつまでも 朝にはなれなかった




自由詩 君を壊すのは Copyright  2008-01-30 01:29:13
notebook Home 戻る  過去 未来