君を壊すのは
健
2005.10/23
灰皿に残った
くだらない意志の燃えかす
それはただ そこにあった
その向こうで
ステレオが鳴っている
英詞を理解できない君
意味の無い残響が好きで
夜
いつも夜
曲がった日常を
冷えたアイロンが押しつぶし
正常へと 少しだけ近づける
何かに文句を言いたくて
テレビをつけニュースを見る君
暗い話題には事欠かない
夜
いつも夜
君を壊すのは
まだ夢を見ていたい
そう言って
白いベッドに横たわる君
ここにはない現実が好きで
どうしようもなく
君は夜で
いつまでも 朝にはなれなかった