歯磨き
kaori*

ひんやりとした
廊下に座って
歯を磨く
いつもの位置で
視線を
下ろす

口の中を
泡まみれにして
訪れる無心
闇の中に
浮かぶ声

今日 
わたしの刃は
誰にも
向けられることはなかった




自由詩 歯磨き Copyright kaori* 2008-01-27 01:23:11
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